[介護]介護保険

介護保険法等による介護保険・福祉制度を中心に介護に関する情報を提供します。


②要介護認定


要介護認定とは

要介護認定の定義・意味

要介護認定とは、市区町村が、介護サービスを受けようとする介護保険被保険者について、
要介護者に該当することと
②その該当する要介護状態区分要介護度)を
認定(判定)する手続きのことです。

専門家(介護認定審査会)が、訪問調査による一次判定の結果のほか、訪問調査の際に認定調査票に記入された特記事項主治医意見書を基礎資料として、最終的に二次判定をして要介護度を認定します。

介護保険法
(市町村の認定)
第十九条 介護給付を受けようとする被保険者は、要介護者に該当すること及びその該当する要介護状態区分について、市町村の認定(以下「要介護認定」という。)を受けなければならない。

なお、要介護認定は、要介護認定のための申請手続きなども含めた一連の手続きを指す場合もあります。

この意味での要介護認定の手続きの流れについては、次のページを参照にしてください。

要介護認定の手続きの流れ

要介護認定の制度の介護保険制度上の位置づけ・体系

介護保険サービスを利用したい場合は、まずは、現在住んでいる市区町村の「介護保険担当窓口」に申請して、要介護認定を受けなければなりません。

介護保険サービスを利用する手続き・手順・方法・仕方―どうすれば介護サービスを受けられるの

要介護認定制度の(あらかじめ要介護認定を必要とする)目的・役割・意義・機能・作用

国民健康保険制度(医療保険制度)では、被保険者であれば(保険に加入していれば)、医師の診断(判定)さえあれば、「誰でも、どこでも、すぐに」保険給付を受けることができます。

国民健康保険制度 : 保険給付が受けられる人=被保険者

これに対して、介護保険制度では、「誰でも、すぐに」保険給付を受けるというわけにはいきません。

保険者である市区町村が、まずは個々の被保険者介護保険サービスの必要性の有無を判定し、それから、ということになっています。

介護保険制度 : 保険給付が受けられる人=被保険者+要介護認定(または要支援認定)

これが、医療保険制度にはない独自の制度である要介護認定制度で、介護保険制度の対象となる利用者の範囲を絞っているわけです。

要介護認定の分類・種類

介護保険サービスが必要ない場合は「非該当」と認定されます。

これに対して必要であれば要介護度認定を受けます。

広義の要介護認定は、要支援認定と(狭義の)要介護認定の2つの総称です。

要介護度の軽いほうから次の7つの区分に分けられています。

  1. 要支援認定 ←要支援状態…支援(介護予防)を要する状態
    1. 要支援1
    2. 要支援2
  2. 要介護認定 ←要介護状態…介護を要する状態
    1. 要介護1
    2. 要介護2
    3. 要介護3
    4. 要介護4
    5. 要介護5

この区分ごとに1カ月で利用できる限度額などが設けられています。

要介護認定の効果・効力

要介護認定を受けることで、はじめて介護保険サービスを利用することができるようになります。

その他、要介護認定(要支援認定)の効果・効力については、次のページを参照してください。

要介護認定の効果・効力



現在のページのサイトにおける位置づけ

現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 30 ページ]

  1. 介護保険サービスを利用する手続き・手順・方法・仕方―どうすれば介護保険サービスを受けられるの
  2. 介護保険サービスを利用できるようになるまでの手続きの流れ・スケジュール・段取りの概要・概略・あらまし
  3. ①市区町村への要介護認定の申請の手続き―介護サービスを利用するための第一歩
  4. ①市区町村への要介護認定の申請の手続き―40歳以上65歳未満の人(第2号被保険者)の場合―特定疾患
  5. ①市区町村への要介護認定の申請の手続き―要介護認定申請書の書式・様式と書き方
  6. ②要介護認定
  7. ②要介護認定―手続きの流れ
  8. ②要介護認定―手続き―一次判定
  9. ②要介護認定―手続き―一次判定―訪問調査
  10. ②要介護認定―手続き―一次判定―訪問調査―認定調査票
  11. ②要介護認定―手続き―一次判定―訪問調査―認定調査票―特記事項
  12. ②要介護認定―手続き―一次判定―主治医意見書
  13. ②要介護認定―手続き―二次判定
  14. ②要介護認定―基準1―介護は必要か―要介護状態
  15. ②要介護認定―基準1―介護は必要か―要支援状態
  16. ②要介護認定―基準1―介護は必要か―非該当
  17. ②要介護認定―基準2―介護の必要の程度は―概要・概略・あらまし
  18. ②要介護認定―基準2―介護の必要の程度は―要介護状態区分(要介護度)
  19. ②要介護認定―基準2―介護の必要の程度は―要支援状態区分(要支援度)
  20. ②要介護認定―効果・効力
  21. ②要介護認定―評価
  22. ③認定結果の通知―認定結果通知書
  23. ④要介護者の場合―指定居宅介護支援事業者との契約(指定居宅介護支援事業者・ケアマネジャーの選択)
  24. ④要介護者の場合―指定居宅介護支援事業者との契約(指定居宅介護支援事業者・ケアマネジャーの選択)ーポイント
  25. ④要支援の場合―地域包括支援センターとの契約
  26. ⑤ケアプランの作成ーケアプラン(介護サービス計画・居宅介護サービス計画)
  27. ⑤ケアプランの作成ーケアプランー介護予防ケアプラン(介護予防サービス計画)
  28. 緊急の場合―介護保険サービスの前倒しの利用
  29. 要介護認定の更新・変更・転居手続き
  30. 要介護認定の結果に納得がいかない場合

現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ



プライバシーポリシー