認知症の初期症状―治療と対応の仕方・接し方―本人の適切な生活習慣
本人の適切な生活習慣による認知症の初期症状への対応
概要・概略・全体像
日本でももっとも多いアルツハイマー型認知症には、必ずその徴候を示す初期症状があります。
初期症状を見逃さず、適切な対応ができれば、認知症の進行を遅らせる(アルツハイマー型認知症への移行を阻止・予防する)ことも可能です。
もし、初期症状が現れた場合、その対応策としては、次の3つの柱があります。
- アルツハイマー型認知症の進行を止める薬を服薬する
- 家族など周りの者が適切な接し方をとる
- 本人が適切な生活習慣をとる
認知症も、一種の「生活習慣病」です。
本人が生活習慣を改善することで、認知症を予防できたり、その進行を遅らせることができます。
したがって、認知症予防に効果的な生活習慣を身につけることが大切です。
ここでは、「3.本人が適切な生活習慣をとる」の具体的な方法をまとめてみます。
1.「何もさせない」ことは悪い・できることは自分でする
楽をさせようと、家事や仕事を奪って、何もさせないことは、認知症を促進します。
家事や仕事を続けさせましょう。
日常生活こそがリハビリで、できることは自分でさせるのが大切です。
できることも、しないでいると、生活能力がどんどん落ちていきます。
また、適度なストレスも認知症予防になります。
『絶対ボケない生活』(フレディ松川著)では、「できの悪い息子や娘を持つと、親はボケない」というタイトルで、次のような記載があります。
…私から言わせると、(親不孝な)この息子や娘たちは、親をボケさせないという点では、かなり親孝行している。
なぜなら、…親に決して安心させることなく、常に緊張感を持たせているからである。
強い緊張はストレスになるが、マイルドな緊張は逆に適度なストレスを体に与え、それがボケ予防になるのである。
2.適度な運動をする
運動は、アルツハイマー型認知症を予防する効果があります。
3.健康的な食生活
高血圧などの生活習慣病があると、アルツハイマー病型を中心とした認知症になる危険度が高くなるという調査結果があります。
4.頭・脳を意識的に使う
会話をする
会話が減ると、アルツハイマー病が進行することがあるといわれています。
会話をすると、脳が活性化されますので、アルツハイマー型認知症を予防する効果があります。
日記をつける
今日1日にあったことを思い出しながら、日記を書くことは、有効です。
また、まとめて書くのではなく、1日に何回も分けて、その都度日記をつけていくという習慣もいいでしょう。
新聞や本を声を出して読む
時計・メモ・スケジュール表の習慣
時計を見る習慣をつけて、今は何時頃なのかを意識するようにします。
外出するときも、腕時計を身につけるようにします。
また、思いついたことや、しなければならないことなどをメモする習慣も身につけます。
さらに、スケジュール表(日課表)もつけて、予定管理する習慣も身につけます。
脳トレをする
パソコンをする
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