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認知症―症状―中核症状―実行機能障害(遂行機能障害)


認知症中核症状―実行機能障害とは

実行機能障害の定義・意味

実行機能とは、「目的をもった一連の行動を自立して有効に成し遂げるために必要な機能である」と定義されています。

なお、実行機能は、遂行機能とも呼ばれています。

Lezak による定義

その内容は、次の4つの要素に分けて考えることができます。

  1. 目標の設定
  2. 計画の立案
  3. 目標を実現するのための計画の実行
  4. 効率的に実行すること

簡単にいえば、段取りを立てて、効率的に実行するということです。

認知症中核症状の一つである実行機能障害(あるいは遂行機能障害)とは、これができないということです。

実行機能障害の具体例

実行機能障害の定義は専門的・抽象的でわかりづらいので、ここでは、認知症の専門医等があげている実行機能障害の具体例をまとめてみます。

実行機能障害について、もっとも日常的に現れるのが、料理の関係です。

  • 料理の味付けが少しずつ変わってきて、少し味が濃くなってきた
  • お米の炊き方がかたすぎたり柔らかすぎたりして一定しない
  • 食事の支度の段取りが悪くなる
  • 食器を洗っても、汚れが落ちていない
  • テレビやエアコンのリモコンなど家電製品が使えなくなる

実行機能障害の位置づけ・体系

実行機能障害は、認知症の人に必ずみられる主症状=中核症状のひとつです。

なお、中核症状には、実行機能障害も含めて、次のようなものがあります。

  • 記憶力の低下
  • 理解・判断力の低下
  • 見当識障害
  • 実行機能障害



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