診断―知能検査―時計描画テスト
時計描画テストとは 【clock drawing test】
時計描画テストの定義・意味
時計描画テストとは、アナログ式の時計を描かせて認知症かどうかを判別する知能検査です。
Clock Drawing Test の頭文字をとって、CDTとも呼ばれています。
時計描画テストの内容の概要
時計描画テストには、次の3つの内容があります。
- A4サイズ程度の紙に時計を描いてもらうテスト→円の異常
- 直径8cmの円が書いている紙に時計の数字を全部書き入れてもらうテスト→数字の異常
- 円の中に時計の数字を書いてあるものを渡し、そこに時計の針が10時10分になるように書き入れてもらうテスト→針の異常
時計描画テストの位置づけ・体系
日本で一般的に行われている知能検査である改訂長谷川式簡易知能評価スケールは、いわば言語面からの定量的な(採点できる)知能検査です。
時計描画テストは、これと異なった面から認知症を診断するための定性的な(採点できない)知能テストです。
時計描画テストにおける評価
時計描画テストでは、被験者が描いた絵が正常でなければ、認知症である可能性が非常に高いと言われています。
しかし、認知症の人であっても、その約半数は正常に時計描写ができます。
したがって、描いた絵が正常であっても、認知症ではないということにはなりません。
なお、時計描画テストは定性評価ですので、客観的な採点基準はありません。
そのため、時計描画テストは実施されない場合も多くあります。
ただし、コウノメソッドで有名な河野和彦医師によると、認知症の人の4割は、A4サイズ程度の紙に時計を描いてもらうテストで、直径2.8cm以下の小さな円を描くことがわかっている、といいます。
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