治療―サプリメント―フェルガード
フェルガードとは
フェルガードの定義・意味
フェルガードとは、米ぬかなどから抽出された天然のポリフェノールであるフェルラ酸を主成分とするサプリメント(栄養補助食品)です。
フェルガードの薬効・作用―効果・効用・効能
抗酸化作用
一般に、ポリフェノールには、抗酸化作用があり、有害な活性酸素を除去・消去してしてくれます。
ただし、ポリフェノールは、その種類によって独自の機能をもっています。
認知症の予防・防止と対策・改善・治療
認知症の中核症状の中等度以上の改善
フェルガードは、いわば知的な活動の酸化を防ぎ、認知症に有効だといわれています。
たとえば、名古屋フォレストクリニック院長の河野和彦先生が開発された認知症の体系的治療法として、コウノメソッドというものがあります。
このコウノメソッドでは、認知症をはじめ老化に伴う症状に効果の高いサプリメントであるフェルガードを、アリセプトやメマリーなどといった認知症の薬と併用し、実績を上げているといいます。
河野先生は、自身のブログで、「現時点でもっとも認知症を治す(中核症状の中等度以上の改善)改善率が高いのは薬でなくフェルガード類である。」とまで述べています。
なお、コウノメソッドについては、次のページを参照してください。
認知症の周辺症状(陽性症状と陰性症状)に効果的
三軒茶屋なかむらメンタルクリニックの中村聡院長は、その臨床経験から、フェルガードは、基本的には"陰性症状"に対して元気を出す方向に働
きますが、非常に興奮していた"陽性症状"の患者さんが、おだやかになるケースも実際数多くあります。
と述べています。
そして、最後にこう締めくくっています。
つまり元気のない陰性症状的な人にも、怒りっぽい陽性症状的な人にも、使ってみる価値はあると考えています。なにしろ私の経験では副作用がほとんど見られないので、使う上でのハードルは非常に低い、試してみる価値はあるサプリメントといえます。
第20話 治療の現場で"フェルガード② | ウイッキーさんの、おだやか日和 | 株式会社グロービア より引用
フェルガードに関する臨床試験・報告・論文など
「認知症周辺症状に対するフェルラ酸の使用経験」
杉本医院の杉本英造医師は、「京都医学会雑誌 第57巻第1号 平成22年6月」において、「認知症周辺症状に対するフェルラ酸の使用経験」と題して、陰性症状の強い認知症患者にフェルラ酸を使用し効果を認めたことを報告しています。
認知症の中核症状は記憶障害、理解力・判断 力の低下、見当識障害等である。これに対し、 周辺症状はB P S D ( B e h a v i o r a l a n d Psychological Symptoms of Dementia)と呼ばれ、陽性症状と陰性症状に区別されている。陽性症状には、暴力・暴言、幻覚・妄想、昼夜逆転、大声をあげる、徘徊、異食・過食等がある。陰性症状には、無気力、無関心、無言、食事摂取低下等がある。いずれも介護に手間がかかり、家庭・施設で介護者に負担をかける大きな問題になっている。筆者は、BPSDの陽性症状に対し、抑肝散が有効であることを第32回京都医学会にて報告し、現在も使用し効果を得ている。一方陰性症状に対し、意欲向上のため塩酸ドネペジルや塩酸アマンタジンを使用してき たが、満足した効果が得られないことも多い。介護上、食事摂取に労を要することは毎日三食の事だけに現場では多大な負担をかけている。無理をすると誤嚥性肺炎を発症し、さらなる負担となる。今回陰性症状の強い認知症患者にフェルラ酸を使用し効果を認めたので報告する。
上記報告は、次のサイトのページでその全文を見ることができます。
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