介護保険―特色―介護保険サービス
介護保険サービスの特色・特徴
日本の介護保険のサービスには次の2つの特色があります。
1.介護保険サービスの対象者が広いこと―予防重視型
日本の介護保険サービスには、要介護者を対象とする介護サービスのほか、要支援者を対象とする介護予防サービスというものがあり、介護を必要とする程度(=要介護度)が比較的軽い者までその給付対象者に含まれていることが特色です。
介護を必要とする程度が重度になることを防止するためです。
さらに要支援・要介護の状態になることを防止するための地域支援事業というものもあります。
介護保険サービスの種類 | 地域支援事業 | → | 介護予防サービス | → | 介護サービス |
---|---|---|---|---|---|
給付対象者 | 自立者 | → | 要支援者 (要介護度が低い) |
→ | 要介護者 (要介護度が高い) |
趣旨 | 要支援・要介護の状態になることの予防 | 要介護の状態になることの予防 |
2.介護保険サービスの実際の内容―身の回りの「お世話」が多い
日本では、実際の介護保険サービスの内容は、清掃、買物、薬の受け取りなど、身の回りの「お世話」になっていることが多いと言われています。
ただし、人間の身体は自分でできることを他人にしてもらっている(他人のお世話になっている)と、機能低下を来たします。
頭も体も、使えるうちは使うようにすべきでしょう。
要介護の状態になることの予防を目的としながら、制度利用によりかえって要介護度を悪化させることのないよう注意をしたいものです。
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