施設サービスの提供―介護保険施設―分類―介護老人保健施設(老健施設・老健)―特色
介護老人保健施設の特色・特徴
運営主体
介護老人保健施設は医療法人や社会福祉法人が運営していることが一般的である。
入所期間
3カ月~
介護老人保健施設は病院から自宅への中間施設で、自宅に戻ることが前提となる。
そのため、介護老人福祉施設(いわゆる特別養護老人ホーム(特養))と異なり、入所期間がある。
この点、「介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準」(厚生労働省令)※では、「介護老人保健施設は、入所者の心身の状況、病状、その置かれている環境等に照らし、その者が居宅において日常生活を営むことができるかどうかについて定期的に検討し、その内容等を記録しなければならない。」(第8条4項)と規定されている。
※「人員、施設及び設備並びに運営に関する基準」については次のページを参照
このように厚生労働省令には「検討」は「定期的」に行わなければならないとしか定められていない。
しかし、厚生省老人保健福祉局企画課長の通知(平成12年老企第44号)で「検討は病状及び身体の状態に応じて適宜実施すべきものであるが、少なくとも3月ごとには行うこと」とされている。
そのため、介護現場では介護老人保健施設の入所期間は3カ月(または6カ月)が目安とされ、3カ月ごとに入所継続の判定が行われる。
ただし、介護老人保健施設は自宅に戻れるようにするための施設なので、自宅で生活することが困難と判定された場合は入所期間が延長更新される(はずである)。
医療サービス
医師等の配置
介護老人保健施設には、医師等が配置される。
介護保険による包括医療
介護老人保健施設に入所すると、原則として、医療は包括医療となり、医療保険ではなく介護保険から給付される。
包括医療については、次のページを参照。
診療報酬―計算方法―包括払い方式(包括払い制度・包括医療) - [保険]医療保険・年金保険等
たとえば、入所者が薬を服用していた場合、薬は施設で処方し、薬代は施設持ちとなる。
したがって、高価な薬や特殊な薬を服用している場合は入所を拒まれるケースもありうる。
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