施設サービスの提供―介護保険施設―分類―介護老人保健施設(老健施設・老健)
介護老人保健施設とは
介護老人保健施設の定義・意味など
介護老人保健施設(かいごろうじんほけんしせつ)とは、要介護者に対し、施設サービス計画に基づく看護や医学的管理下での介護・機能訓練その他必要な医療、そして、日常生活上の世話(これを介護保健施設サービスという)をする施設をいう。
- 施設サービス計画に基づいて行われるサービス
- 看護
- 医学的管理
- 介護
- 機能訓練
- その他必要な医療
- 上記以外のサービス
- 日常生活上の世話
介護保険法
第八条 ...
27 この法律において「介護老人保健施設」とは、要介護者...に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設として、第九十四条第一項の都道府県知事の許可を受けたものをいい、...
介護老人保健施設の別名・別称・通称など
老健施設・老健
介護老人保健施設は、老健施設(ろうけんしせつ)あるいは老健(ろうけん)と通称されている。
介護老人保健施設の位置づけ・体系(上位概念等)
介護保険施設
介護老人保健施設は介護保険施設のひとつである。
介護保険施設には、介護老人保健施設も含めて、次の3つの種類がある。
介護老人保健施設の目的・役割・意義・機能・作用など
病院から自宅への中間施設
介護保険三施設のうち、介護老人福祉施設(特養)は福祉系で、介護療養型医療施設(療養病床)は医療系であるが、介護老人保健施設はいわばその中間型である。
すなわち、介護老人保健施設は、病状が安定して病院から退院したが、そのまますぐに自宅で生活することは困難な高齢者が入所し、自宅に戻れるように医療的なケアと日常的介護を一体的に提供する施設で、自宅に戻ることが前提となる。
そのため、介護老人保健施設には原則として3カ月という入所期間がある。
介護老人保健施設の特色・特徴
次のページを参照。
介護老人保健施設の対象者
介護老人保健施設の対象者は要介護度1~5の人である。
介護老人保健施設は、この対象者のうち入院して病状は安定したが、看護や医学的管理下での介護・機能訓練(リハビリ)等が必要で自宅で生活することが困難な人が利用し、在宅介護復帰を目指す。
たとえば、脳梗塞などの後遺症で麻痺が残った高齢者などが自宅に戻れるようにリハビリをしながら生活をケアしてもらう。
介護老人保健施設の法的根拠・法律など
省令
人員、施設及び設備並びに運営に関する基準
「介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準」で、介護老人保健施設の基本方針、人員に関する基準、設備に関する基準、運営に関する基準が定められている。
介護老人保健施設の実態・実情
入所の長期化
前述したように介護老人保健施設は病院と自宅とを結ぶ「中間施設」という位置づけがされているが、実際にはさまざまな事情(たとえば、特養に入所できるまでのつなぎ等)で入所が長期化しているケースも多いようである。
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